2015年8月6日木曜日

現役通訳者によるお役立ち英語表現【38】

1. 【mend fences with】仲直りする
例)I mended fences with a coworker.(同僚の1人と関係修復した)

2. 【draw first blood】先制する
例)The team drew first blood in the match. (そのチームは試合で先制点をあげた)

今日は上の2つを取り上げました。機会があれば使ってみて、自分のものにしてみましょう。

1つ目の表現は直訳すれば「~とともにフェンスを直す」。 ここから派生して上記のような意味になったのでしょう。2つ目の表現は直訳すれば「最初の血を採る」。ここから「先制する」という意味になったと考えられます。スポーツ、特にサッカーに関するニュースでよく見る・聞く表現のように思います。


2007年のセンター試験も終わりましたが、英語の試験では昨年に引き続きトラブルがあったようです。その英語のリスニング試験に関して、敬愛する元同時通訳者で現在は大学教授の鳥飼玖美子氏は、「大学入試にリスニング試験は必要か?」という刺激的なタイトルのエッセイを2004年に書いています(『論座』2004年4月号)。

氏の意見は以下の文章によく表れています。「大学に入学してから必要な英語力、社会に出たときに求められる英語力は、聞く力だけではない。読む力、書く力に支えられた発信力と、相互関係を構築し維持する対話力がコミュニケーションに欠かせない。」

ある国際展示場の採用担当者と話したとき、彼は誇らしく次のように言いました。「私たちは、きちんとした英語のテストを使って、バイリンガルスタッフを雇いました」。「待てよ?」と思い、僕は「英語のテストができる人と英語でコミュニケーションがとれる人は違うと思いますが。実際英語で面接などをされましたか?」と聞き返しました。彼が返答に詰まっていた、ということは英語で面接はしなかったということ。果たしてこの国際展示場は言語面で成功裏に終わったのでしょうか。またお会いする機会があったら聞いてみたいと思っています。 
(まぐまぐメルマガ「英語で身を立てる方法 vol.209」を改稿)

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