2015年8月8日土曜日

現役通訳者によるお役立ち英語表現【39】

1. 【backwater man】田舎者
例)He's a backwater man.(奴は田舎者だ)

2. 【cough up】しぶしぶ出す
例)She finally coughed up the information. (彼女はついに秘密を吐き出した)

今日は上の2つを取り上げました。機会があれば使ってみて、自分のものにしてみましょう。


2つ目の表現は、直訳すれば「咳をしながら外に出す」。それが派生して「しぶしぶ出す」となったのでしょう。


無料情報誌『R25』の127号を読んでいたら、NECメディア情報研究所の奥村明俊氏が「音声翻訳がリアルタイムになるのか?」という問いに対して次のように答えていました:

「可能だと思いますよ。イメージとしては、携帯電話に翻訳機能が搭載されていて、携帯に向かって日本語で語りかけると英語の音声が返ってくるというものです。技術的にもかなり近づいているので、5年後には当然のように使われていてもおかしくないと思います。」

この文章は5年以上前に書かれたもので、現在では奥村さんの予言とおり、彼が描写するようなアプリが少なからず出てきています。でもボクはあえて、奥村さんの見解を「機械翻訳のユートピア」と呼びたいと思います。これまで多くの人が機械翻訳を夢見てきた、がしかし、いまだに完全・完璧な機械翻訳/翻訳機械というものは登場していないからです。

例を見てみましょう。名前は伏せますが、あるインターネット上の翻訳サービスを使用してみたところ・・・:


入 力 文:「その通りであろう」
著者英訳:I think it is right.
機械英訳:It will be the street.

これから分かる通り、「その通りit is right」が「そのthe」「通りstreet」と訳されてしまっています。また「であろう(と思われる)I think」が「であろうwill」と未来形に訳されてしまっています。

このように機械翻訳は依然としてユートピアであり、完璧な翻訳機械は
そう簡単には登場しないと予測しています(編集前提で機械翻訳を利用せよ、と主張される方はいますが)。「人間臭い」翻訳を大事にしたいボクはそれでいい、と思うのですが、これってオクレテル?
(まぐまぐメルマガ「英語で身を立てる方法 vol.210」を改稿)

0 件のコメント:

コメントを投稿