2015年7月2日木曜日

現役通訳者によるお役立ち英語表現【22】

1. 【on tenterhooks】ピリピリしている
例)My daughter is being kept on tenterhooks. (娘は最近ずっと気を張り詰めている)

2. 【on the horizon】近い将来に
例)There's a sign of an economic recovery on the horizon. (経済回復の兆しがみえる)

今日は上の2つを取り上げました。機会があれば使ってみて、自分のものにしてみましょう。


2つ目の表現と関連して、clouds on the horizonを取り上げておきたいと思います。悪いことが起こりそうなときに使う表現で、There seems to be clouds on the horizon.と言えば、「何か悪いことが起きそうだ」となります。またon the horizonの同義語としてdown the line、moving forward、going forward、in the near future、in the immediate futureが挙げられます。表現の幅を広げるためにも、これらも一緒に覚えておきましょう。




2006年8月26日付『The Japan Times Weekly』の「British adults look to mum and dad for extra money」という記事によると、イギリスの25歳以上の若者で親に金銭的に依存している人のことを「BOMAD」(Banking On Mum And Dad、つまり、母と父を当てにすること)と呼ぶそうです。日本でも一時、「パラサイト」という言葉が流行りましたが、パラサイトたちも団塊の世代に当たる親の潤沢な資産に依存しており、BOMADはそのイギリス版と言っていいでしょう。

また同記事は、BOMADの原因の1つとして、若者の「”Spend now, save later”culture」を指摘します。このフレーズは直訳すると「『消費は今、貯蓄は後』文化」。でも超訳(?)で「キリギリス文化」と訳してもいいかも知れませんね。



それにしてもこのBOMAD、nomad(遊牧民)とかけているのでしょうか。9年後の今、まだこの言葉がイギリスで流通しているのか、気になるところです。
(まぐまぐメルマガ「英語で身を立てる方法 vol.181」を改稿)

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