2015年7月13日月曜日

現役通訳者によるお役立ち英語表現【28】

1. 【behemoth】巨大なもの
例)She works for a corporate behemoth as an executive.(彼女は巨大企業のエグゼクティブだ)

2. 【slush fund】不正資金
例)The deal was done through slush fund. (その取引は不正資金を使って行われた)

今日は上の2つを取り上げました。機会があれば使ってみて、自分のものにしてみましょう。

最初のbehemothはもともと、聖書に登場するビヒモスのことで、ヨブ記に出てくるカバのような巨獣。派生して「巨大なもの」全般を意味するようになったのでしょう。2つ目のslushはslash(斜線)ではないので綴りに気をつけて下さい。ちなみにslush avalancheは「雪崩」を意味します。


2006年9月10日号「Asahi Weekly」に掲載されていた「辞書GAKU事始め」(磐崎弘貞氏)によると、日本初の外国人英語教師とされているラナルド・マクドナルド(Ranald MacDonald)は、当時鎖国をしていた1848年、難破を装って日本に入り込みます。しかし捕まってしまい、7カ月間の監禁を経験します。しかしその後、長崎奉行に見込まれたマクドナルドは、通詞(当時の通訳者を指す語)に英語を教え始めます。そのマクドナルドからヒントを得た外国語習得のコツとして磐崎氏は次の4つを挙げています。

(1)異文化に対する知的関心

(2)読解と並行して、口語/リスニングの重視
(3)新しく仕入れた知識はメモする
(4)英語辞書の最大限の活用

「温故知新」ではないですが、マクドナルド日本上陸から150年以上経つ現代でも、(1)~(4)のいずれのコツも英語学習のヒントになりそうです。ボクも特に(4)は参考にしてみたいと思いましたし、皆さんも気になるものがあれば試してみてください。

(まぐまぐメルマガ「英語で身を立てる方法 vol.194」を改稿)

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