2015年6月13日土曜日

現役通訳者によるお役立ち英語表現【14】

1. 【beer-gutted】ビール腹
例)The old guy is beer-gutted. (あのおじさんは太鼓腹だ)

2. 【hard cheese】(嫌味で)お気の毒様
例)Hard cheese! (ご愁傷さま!)

今日は上の2つを取り上げました。機会があれば使ってみて、自分のものにしてみましょう。

1番目の単語のgutはハラワタのことで、gutを動詞として使い、それにbeerをつけることで出来上がった単語です。日本語でも「ビール腹」といいますから、日本語・英語で共通した表現になっており、興味深いですね。英語が日本語に導入されたのか、あるいは日本語の表現が英語になったか、それとも他に理由があるのでしょうか。2番目の表現については、もともと軟らかかったチーズが固くなってしまって美味しくなくなったことから来た表現かな、と想像してみましたが、由来はさておき、そのような仮の理解をしていれば覚えやすいですね。


2006年4月24日付朝日新聞の「きょうの論点」では、元・立教大学教授(現・順天堂大学教授)で元同時通訳者の鳥飼玖美子氏と元国際教養大学長の故中嶋嶺雄氏が小学校英語について議論を戦わせていました。鳥飼氏は反対、中嶋氏は賛成の立場を採っています。私は鳥飼氏と同じ反対派。その理由は、小学校時代はやはり、よい日本語の文章で書かれたよい小説や古文、漢文を読むなどして日本語力を鍛えることに集中した方がいいと考えるためです。日本語力はあらゆる語学学習の基礎であり、英語は中学校からで十分だと思います。もし敢えて小学校英語を実施するのであれば、発音に特化した形で行うのがいいのでは、と思っています。発音の習得は早ければ早いほどいいので、その基礎さえできていれば、語彙を追加することは後の段階でいくらでもできます。これが学校教育を主軸として日英の通訳者になったボクの意見ですが、皆さんはどう思われますか?
(まぐまぐメルマガ「英語で身を立てる方法 vol.163」を改稿)

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