2015年6月7日日曜日

現役通訳者によるお役立ち英語表現【10】

1. 【sea change】大転換
例)The innovation brought about a sea change in the market segment. (その革新的アイディアは市場に大きな変化をもたらした)

2. 【get wind of】嗅ぎつける
例)The police got wind of the criminal's whereabouts. (警察は犯人の居場所に関する裏情報を入手した)

今日は上の2つを取り上げました。機会があれば使ってみて、自分のものにしてみましょう。

今回の2つの表現は、「海のような大きな変化」→「大転換」、「~の風を感じる」→「嗅ぎつける」と、ともに何となく意味が想像できますね。



翻訳の研究をしている友人の話によると、1909年に日高柿軒(しけん)が翻訳した『フランダースの犬』では、「ネロとパトラッシュ」が何と「清(きよし)と斑(ぶち)」になっているそうです。他にも1911 年の『青い鳥』では「チルチルとミチル」が「近雄と美知子」に、1925 年の山本憲美(のりよし)が翻訳した『楓物語』(『アルプスの少女ハイジ』のこと)では「ハイジ、ペーター、クララ」が「楓、弁太、久良子」になっているそうです(最後の2作品の名前は当て字のようですね)。

このように翻訳作品の登場人物の名前を通時的(歴史的)に眺めていくのは非常に興味深く、友人の今後の研究を楽しみにしています。それにしても、現代の感覚からすると、パトラッシュがブチだとピンと来ませんが。。笑。
(まぐまぐメルマガ「英語で身を立てる方法 vol.154」を改稿)

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